2017年3月6日月曜日

最後の投稿

こんにちは、お久しぶりです。
WATARIDORI PROJECT岡崎です。
まず本論を書く前にお伝えしたいことがあります。
当WATARIDORI PROJECTのブログは
今回の2017年3月6日の投稿をもって最後の更新といたします。



ずっと、ずっといつかこの日が来て
伝えなきゃいけないなと思いつつ、けども考えがまとまらず
目前の卒論や引越し準備に追われなかなか更新できずにいました。
申し訳ございません。
みなさんに支えられて現地からの発信や
復学後も日本で時間を見つけて更新することができました。
本当にありがとうございました。
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今回書くのは
・岡崎の近況報告
・ブケディアからの近況報告
・イベント告知(3/16)
です。



近況報告です。
11月に行ったウガンダにおける社会調査を終え、
卒論を書き上げました。



僕がウガンダで気づいた問題や経験からえた知見を
余すことなく書けたんじゃないかなと感じます。
改めて今の大学に進学してよかったなと思いました。



また、帰国後に文房具の寄付を提供してくださった
矢島様ありがとうございます。
協力者である公立はこだて未来大学のバゲンダさんが
2017年一月に渡航し、無事ウガンダに届けることができました。







本当にありがとうございました。
そしてブケディアからはこんな写真と頼りが届きました。




彼らの報告によると今、生徒たちによって自主的に洋裁教室が運営されているそうです。
売上も向上し、今月は制服販売によって日本円で約3万7千円の売り上げを記録しました。
2年前に僕たちが最初に訪れた時に必ず彼女たちが口を揃えて言っていたのが
「帰国後に、日本人は私たちを支援してくれますか。」と言っていました。
この時の彼女たちには、日々の生活における問題しか見えていなく
僕たちに支援を頼むだけでした。 その彼女たちが自分たちの問題を解決するために自主的に活動していることに
何とも言えない感情を持っています。
僕らが来たことは無駄ではなかったんじゃないかなと思います。



そして今後の予定として
映画『デュカリの夢』上映会を札幌で行います。
○日時:2017年3月16日(金)18:00~19:45
○場所:札幌国際プラザ会議室
(中央区北1西3 札幌MNビル三階)
そこで上映後にほんの少しウガンダの報告会を行います。
平日ですが、お勤め後や放課後お暇な方がいらっしゃれば、
是非ご参加お願いいたします。
※事前申し込みは以下の連絡先に電話・メール・FAXでご連絡ください。
札幌国際プラザ 多文化交流部
Tel:011-211-2105
FAX:011-232-3833
E-mail:apply@plaza-sapporo.or.jp


「デュカリの夢」の画像検索結果
(amazonより転載。2017年3月6日閲覧。https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%A4%A2-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/B01B3KZGQI




最後に2015年、2016年はこのブログを見て
僕に連絡をくれた方々がたくさんいました。
また渡航前、滞在中には激励の声や
寄付を依頼してくださった方々がいて、
そして渡航後は貴重なフィードバックをいただき
僕も西谷も大きく成長できました。



本当にありがとうございました。



更新は最後になりますが、当ブログはこのままweb上に残します。

というのもこのブログが見る方々にとって
アフリカやウガンダを知るきっかけになってもらえれば本当にうれしいからです。



多分みなさんが思っているよりも
ウガンダという国は危ない国ではない。
英語がしゃべれない、何のスキルもない学生たちがアフリカに行くことは
決して無駄なことではない。
それがブログを通じて伝われば本当にうれしいです。
僕も西谷もウガンダで得た経験を今後の人生に活かして行きます。
またその日が来るまで、準備を重ねていきます。
ありがとうございました。




WATARIDORI `PROJECT

2016年12月2日金曜日

ナカワ職業訓練校

無事に帰国しております。
調査が終わり、
JICA(日本国際協力機構)の方々と繋がる縁があって
JICAが支援しているナカワ職業訓練校を訪問しました。
私たちが支援している洋裁教室とも関連がある分野であり、学んだこともたくさんありますので書いていきます。




この施設では
O-level卒業程度(中学校卒業程度)
の方を対象に職業訓練を行なっています。
・Electronics (電気科)
・Eectricity (電子科)
・Maching&fiting (電設・配線整備科)
・Motor vehicle mechanics (自動車科)
・Wood worning (木工科)
・Building and concrete practice (建設科)
・Plumbing & sheet metal (水道・配管科)
・Welding & fabrications (溶接・設計科)
の8つの専門科があり、
入学希望者は自由に選択することができます。
中でも人気なのは電子科と自動車科です。



※日本語は一部直訳ではありません。
実際に見た経験とともに、直して見ました。



JICAだけでなく自動車メーカーのTOYOTAやHONDAもナカワを支援しています。
ウガンダ人は僕が日本人だとわかると二言目には「車を送ってくれ」って言うくらい、ウガンダで日本車は絶大な人気です。
僕が知るウガンダ人は皆「日本の自動車の技術を学びたい」と言ってくれます。
もちろんJICAでも積極的に自動車科を支援しています。



中の様子は以下の通りです。







今回の訪問ではテストのちょうど真っ最中でした。
生徒が与えられた課題に対して一生懸命取り組んでいました。




上の写真が入学費用の詳細です。
現地で暮らし相場を知ってる身としては…かなり高い。笑
ナカワ職業訓練校は就職率が80%を越えウガンダの他の職業訓練施設と比べるとダントツでTopです。



入学者の割合も地方から来る学生も少なくありません。
彼らは村やコミュニティから借金をしてまで、この施設に入学しに来るみたいです。
それほどまでのValueが現地にも根付き評価されている、というのを感じました。




施設の中にはJAPANシールが貼られた
機器がたくさんあります。


上は政府から送られた使われなくなった車です。
運転することは出来ませんが、分解して組み立てることは出来ます。
そしてその事が生徒にとっては活きた教材になります。
車の構造を深く知ることができるそうです。
日本では使われないから=ムダになるということではない事を思い知らされました。


この機械は1970年代に作られました。
こちらでは立派な教材であり、道具です。




今ウガンダでは「Skilling Uganda」というスローガンを掲げ、日本と同じように産業人材育成のために具体的政策を立案・施行している最中です。



ナカワ職業訓練校はその政策のサクセスモデルとしての実践が求められています。
現場にいる日本のJICA専門家の方にお話を伺うと、やはり援助の難しさというのもあることがわかりました。


例えばこれは今回自動車科で行われた試験で"バッテリー液を作る"という内容です。
ですがこの記事(http://車バッテリー調査隊.com/batteriekihoju.html)にも書かれている通り、バッテリー液が少なくなってる場合それはバッテリーそのものに問題があり、バッテリーを交換する必要性がある場合が殆どです。



なのでウガンダでもバッテリー液の制作はほとんど取り扱わない科目なのですが、それが国家試験の題材になる事自体に疑問を感じる
との声が専門家から挙げられ、
今回だけじゃなくてこうした事例が他の科目においても、たくさんあるみたいです。



職業訓練とは現地の需要や企業が求めている技術と懸け離れたものであってはいけません。
だからこそ現地企業との連携というのが不可欠だと専門家の方々はおっしゃっていました。
職業訓練は施設や技術があれば行えるという訳ではないという事を知りました。



私たちもここから学ばなくてはいけない。
現地の需要、ブケディア県では何が求められているのかを常に問い続けていかなければなりません。
そして現地の人たちと常に対話を続けていくことも。



女性の自立支援があくまで目的であって洋裁教室を運営するのはその目的を達成する一手段であります。



現地の需要が何なのか
もしそれがテントであればそれを作るべきだし
より需要がある方へ集中していくべきではないかというアドバイスを頂きました。


同じ日本人が異国の地で活躍されてる姿はとても励みになりました。
国際協力の先輩方の声を参考にこれからフィードバックして行きたいと思います。

WATARIDORI PROJECT

2016年11月28日月曜日

調査終了!

調査がなんとか無事に終わりました
今回の生徒を対象に行う調査2種類を行いました。
以下の写真にあるように質問紙を作り
学校にいる生徒たちに実施しました。




こんな感じです。
社会調査の方法はたくさんあり、
質問紙を使ってアンケートする以外にも
インタビュー形式や
電話調査などがあります。
今回は授業の時間を少し頂いて、生徒にアンケートに記入していただく方法を採用しました。



というのも
・ウガンダの公用語はスワヒリ語、ガンダ語(Luganda)、英語があげられる
・しかしブケディア県では主に現地語であるテソ語(A-Teso)が話されていること
・だからどんな調査を行っても結局通訳を介さなければならなく、自分の意思が伝わりづらいこと
・そして何より時間の制約により、通訳を介したインタビュー形式にすると時間やお金がかかりすぎることなどが問題点としてあり、
一番ベストだと考えたのが質問紙による調査でした。



インタビューに時間をかけて質の良いデータを求めるのも確かに重要であるし、サンプルの絶対数がないと一般的傾向が掴めないのも事実だと思います。
理想や計画をしっかり描きつつも
フィールドにいると計画にはないこともたくさん出てくるので、調査の実現可能性を視野に入れて実行する事が大事だと痛感しました。



また以下の2点にも配慮しました。
1点目は
大きな葬式が行われるために、学校に生徒が来なかったり
金曜日には土日に行われる、子供たちの仕事の準備(こちらの記事参照)のため、生徒が学校に来ないということがありました。
プレテストや予備調査を行なっても、肝心の生徒が来ないことに調査が成り立ちません。
予定を変更して、臨機応変に対応しました。



2点目は
生徒が質問紙での調査に慣れてないため、校庭で一緒にボールで遊んだりして協力関係を築いたり
今回の調査もテストでもなければ、成績にも何も影響しないということを明らかに伝えました。



改めて今こちらに調査来て思うのは
適切に自分の調査に協力してくれる人たちにお金を渡さないと人は動いてくれない
ということでした。
僕自身現地語であるテソ語を100%使うことはできないし、フィールドまで辿り着くまでに1時間半かかります。
また家庭調査でも、現地のコミュニティにおける有力者しに話を通したり連絡先を教えて頂きました。
調査は1人では絶対達成できません。



なので運転手の方や専門に通じていて翻訳できる人を雇わないと調査を行えません。
そしてお金をただ払うだけでもなく
当日のご飯を用意したり、体調管理にも気を使ったりと
あまりオープンにする話ではないかもしれませんが調査する上でお金はかかりました。



どんなに自分の研究・調査が学術的に意味があったり、現地の人のためになることを説いたとしても、結局それに伴う実行力やお金が伴っていないと人は動けないと考えます。



お金だけではない、されどお金
だからこそ今の会社で経営を一から学んだり
事業を立ち上げていくうえで一番大切な
お金を循環させて行くことを一から学びたいなと感じました。




何はともあれ彼らがいなければ
調査が成り立ちませんでした。
本当にありがとう!
次はまた違う形で戻って来ます。必ず。

WATARIDORI PROJECT

2016年11月26日土曜日

名前

おそらく、これから話す話は
ウガンダ全体ではなくて
ブケディア県を含めたテソ語圏における地域
に当てはまる話だと思います



ここでは名前の付け方が独特で面白いんです。
では何が面白いんでしょうか。
男性の名前には頭文字に"O"が付き、
女性の名前には頭文字に"A"が付きます。



例えば
男性ならOkero、Opio、Obuyaですが、
女性ならそのままAkero、Apio、Abuaになります。



去年約半年間滞在した時に
私はOpioという名前を頂きました。
これは"(双子や家族の中で)最初に生まれた者"
を示すそうです。
日本語なら一郎とか、太郎に当てはまるのだと思います。
もし私が女性だったらそのままApioになっていました。
日本語に直すと一子になるんでしょうか?
※ちなみに去年滞在した西谷はOdungoという名前を頂きました。
これは"(双子や家族の中で)2番目に生まれた者"を意味します。



上の写真は今回調査を行なったカパリス地域の
小学校の先生です。
彼女は今妊娠しています。



この前学校を訪ねた際に
「私はこれから生まれる子にOkazakiって名付けようと思うの!」
と元気に言っていました。



確かに岡崎は日本語でなら名字(family name)
に当たるんですが、こっちでは上記のルールに当てはまるので、人々にとって親しみやすいのだと思います。
フィールドを訪ねる度に、人々が私にOkazaki、Okazakiって私に声をかける光景がなんともいえません。笑



もし女の子が生まれたらその子はAkazakiになるのでしょうか?笑
これをきっかけにOgawaやOdaとかもっと日本人に馴染みのある名字の名前が増えるのかな、なんて考えるとすごく面白い。



社会学的に上記の名前の関係をジェンダーと絡めて考えると
もっと考察が深まるのかもしれません。



なんにせよ、自分の名前がその土地に残る
ということは大変喜ばしいこと。
人々に愛されていまの自分があるということを改めて実感できました。

WATARIDORI PROJECT

2016年11月21日月曜日

カパリス 調査

今回私は今とある社会調査を今実施しています。
日本の内閣府が行なっている
「小学生・中学生の意識調査」を参考に質問紙を作り



カパリス、トコロ地域における
小学校4年生〜小学校6年生を対象に
将来に対する意識調査を行なっています。



自分が調査において大切にしてることは
・現地語で自分の調査におけるスタンスをはっきり喋り、ラポール(対象者との調査における協力関係)を構築すること
・対象が教育を満足に受けてない家庭やその子供に対する調査であるため調査用紙と質問紙を見せたり、書き込む前に自分が記録しようとする回答を間違ってないかをその都度確認する
・ブケディア県から調査の許可を正式に得て、その日の報告を欠かさないようにしていること
です
・フィールドノートを取り、word形式にしてまとめる
という、以上4つです。




そしてまだ途中ですが面白い結果が得られたので中間の報告します。
生徒に家庭での生活で考えられる家事(household work)を選択肢としていくつか上げて1番好きな家事(the most positive)、1番嫌いな家事(the most negative)を選ばせたところ、
1番嫌いな家事に調査した生徒の半数以上が
○沼で魚を捕まえる仕事(fishery work)を挙げていた。



②下記の考えをどう考えるか
・私たちはできるだけ早く親から経済的に自立するべきである。
(We should be an economically independent from our parents as soon as possible.)
に対し、回答した全生徒(現段階で9/9の生徒)が
そうは思わない(I disagree with that idea.)
と回答した。



①について生徒に理由を追及したところ
回答した答えが
・学校のない土日に、ご飯もなにも食べずに一日中沼で作業するから
・沼にいる蛇に噛まれるから
・沼の水が石油などにより、汚染されてるから
・沼から家までの距離が遠すぎて、通いたくない
との回答がありました。



魚はこのカパリス地域の人たちにとって貴重なタンパク源でもあり、現金収入源です。
生きるためにその仕事の一部を子供たちが担っていて、それには大きな危険や負担が伴っていることを改めて知りました。
それによってカパリスの人たちの暮らしぶりがまた深く理解できたと思います。



次に②で
回答に対する理由も重ねて尋ねたところ
皆が皆、親から経済的に自立するのは難しいからと考えてるから
だということがわかりました。
これには仕事に関する考え方と家族に対する考え方2つが関わっていると考えています。



ウガンダにおいては8〜9割の人口が農業を営み、そして約6〜7割の人が自営業を営んでいます。
ブケディアだと住居がそのまま働く場所(農園)っていうのも当たり前の光景でした。



また
ウガンダの家族形態のほとんどが日本の核家族と違って、拡大家族です。
仮に世帯を持ち、仕事を持ったとしても自分の親世代と一緒に生活する世帯が多いです



働くことが生活と密接に関わり、地元の人間と一緒に結婚して、家族とともに人生を過ごすというライフスタイルは日本のライフスタイルと比べることが全くできません。
先進国的な経済的自立という考えも、このライフスタイルに当てはまるかと言われたら正直首を傾げちゃいます。



またこの質問は上に述べた世界青少年調査を参考に作成しましたが、この調査自体、世界とはいえ先進5カ国のみで行われているものであるため、ウガンダでの人たちの生活にあった質問ではないのではないか、調査におけるバイアスも否定できません。



ただどんな社会調査も万能ではありません。
人が関わる以上バイアスはどうしても入り込みます。
それでも僕らは信じた仮説を持ち、try and errorを繰り返し真実を解き明かしていく
その姿勢を忘れてはいけないんだと思います。



もちろん、仮説そのものを捨てる勇気も必要ですが。
んーむ、難しいですが、充実してます!

2016年11月11日金曜日

人の意識、考え

フィールドであるブケディアにつきました。
今回は2つの学校を訪問しました。
それぞれ異なる今の現状を確認することができました。



行った学校はそれぞれ
・カパリス小学校
(去年、今年と給食を作りに行った学校です。詳細はこちらの記事になります。)
・トコロ小学校
(去年メンバーの杉村侑芽さんと一緒に運動会を開いた学校です。詳細はこちらの記事になります。)

まずカパリス小学校です。









上の写真らから、僕が伝えたいことは全部の教室が崩壊してしまったことです。



2、3週間前に雨が降ってしまったことが原因とのことでした。
今は晴れているため、授業を行うことができますが、雨が降っては授業を行うことができません。
今年の3月に来た際には、地元のコミュニティやPTAが自分たちの教室をrenovateしようとして努力を続けていました。
(詳細はこちら)
その努力を1番近いところで見守っていたものとしてはすごく残念です。



ただ現地ではまだたくさんレンガが余っているとのこと。
打開策は必ずあると僕は思ったし、そのように伝えましたが
今日先生方とお話ししたところ感じたのはモチベーションが少し心配です。



次はトコロ小学校です。
現地で購入した飴をお土産に配って来ました。



ここトコロでは2つの大きな変化が見えました。
①生徒数が
250(2014)→269(2015)→354(2016)
と一気に今年の生徒数が増えたこと。
②9人の子供が卒業試験を受け、4人が合格したこと。
です。



というのも、そもそもウガンダでは中学校に進学するために、7年時(P7)に卒業試験(PLE:primary leaving examination)を受けなければなりません。



ウガンダでは教育費や学校に通うために必要な交通費を払えない家庭が多く、7割の子供がP7に達するまでに中退(dropout)してしまうのです。
(参照:Factor sheet 2015, Ministry of Education and sports, P3, http://www.education.go.ug/files/downloads/Fact%20Sheet%20%202015.doc, I watched 11/11/2016)



トコロ小学校ではP7に進み、卒業試験を受ける生徒が出たことは史上初のことでした。



そして学校で今年のPLEにおいて合格者が出たことがコミュニティに伝わり、
親の教育関心が高まり、子供を学校に通わせる家庭が増えた
という良いサイクルが生まれたのではないかと、自分は分析しています。



また先生の話から去年頂いた寄付のボールペン(富本様とコミュニティ&カフェはなはな様より。記事はこちらです。)
を見て、親が子供を学校に通わせることを決めたという嬉しい話も聞きました。
改めて当時、ご協力頂いたコミュニティ&カフェはなはな様に感謝申し上げます。



ウガンダの人口の8割は農業に従事していると言われています。昔の日本にもいた水呑百姓と言われるような、貧しい農業従事者も僕がまだ見えないところで、たくさんこの国に存在しているはずです。



ただ、それを前提においても



先生方や現地の人たちと話して感じるのは
やはり物事には人の意識や考え方が大きく関係することなのではないのかと感じます。



人がそもそも良さを実感しない限り、人は動かない。当たり前のことです。
教育を受けるメリットを実感して、初めて親は子供に投資する。



僕らが来たことで、彼らの教育に対する意識、考え方に何かしらの変化を及ぼしたのであれば、これほど嬉しいことはありません。



まず、誰よりも最初の一歩を踏み出すこと
最初の一手を差し出すこと
今の僕を作ってる大きな言葉です。
これからも忘れずに、そして実践していきたいと思います。

WATARIDORI PROJECT

2016年11月6日日曜日

日本の当たり前、ウガンダでも当たり前?

ウガンダに久々に来て感じたこと

・空港にエスカレーターが出来て、しっかり稼働していた

・肉のパッケージ包装や冷凍商品がスーパーで並んでいた


・1年前に舗装されていない道が舗装されていたり橋が出来つつある

→まだ穴があったり、所々凸凹がありますが…


これらの変化を見て

日本での当たり前がウガンダでも当たり前になりつつあるのかも、と感じます。


ウガンダも含めたアフリカの統計では、「人口の増加」がキーワードになっていて

こちらの記事では2050年までに現在アフリカ大陸だけで約10億人の人口が約20億人まで跳ね上がるという数字を出しています。

→ハフィントンポスト、人口爆発の時代に突入するアフリカ、2016年8月15日、2016年11月6日閲覧:http://m.huffpost.com/jp/entry/7980802

2020年までに上記の数字が達成されるという見通しを立てる本もあったような気がします。


なぜ人口が増えるのか?

おそらくみなさんは1980、1990年代のエイズ、アフリカにおける食糧危機、止まない紛争、戦争のイメージをアフリカに対して抱いているのかもしれません。


その当時と比べると、比較的

・政府サービスの向上

・インフラの整備による医療アクセスの改善

・中間層の人口が増加

・0歳児の平均余命(平均寿命)の増加

上記のような変化が起きてることが挙げられます。


ざっくりまとめると、アフリカ大陸全体の動きとして

安定して長く生きられる社会

へと移行していることが挙げられます。

もちろん単純に楽観視はできなく、まだまだアフリカやウガンダにおいて問題はたくさん存在してますが…


先ほどにも中間層の人口が増加しつつあると述べましたが

日本の高度成長期に中間人口が増えた時代がそうだったように、収入に余裕ができると休日などに外食に出かける家庭が増える傾向があります

この記事によると

丸亀製麺の運絵会社トリドールが開発した日本の照り焼きチキンがケニアで大ブームを起こしてるみたいです。

アフリカニュース、テリヤキチキンがケニアでウケたわけ、2016年7月1日、2016年11月6日閲覧http://www.africa-news.jp/smart/detail.php?pid=av3Me9Ce7m

ケニアはアフリカの中でも成長を遂げている上位国に位置します。

国民の中でも外食への関心が高まりつつあるといえそうです。


今回の肉の包装の写真から、ウガンダでも食への関心が高まりあるのではないかなと感じ写真を撮りました。


動き出すアフリカの鼓動を肌で感じてます。


多分、日本の当たり前がウガンダでも当たり前になる日はそんなに遠くないんじゃないかなと感じます。

WATARIDORI PROJECT